平成19年度卒業式 卒業生へのメッセージ

平成19年度卒業式 卒業生へのメッセージ

平成19年3月25日

筑波社工会 幹事 佐久間祐子(三期)

卒業生の皆様、倉谷賞受賞の皆様、本日は誠におめでとうごさいます。
社工3期生の佐久間と申します。今日は、倉谷賞受賞者と卒業生の皆さまへの倉谷先生からのメッセージと筑波社工会
からのメッセージを伝えに参りました。

まず、先生からのメッセージを伝えさせていただきます。

卒業生の諸君、おめでとう。

社会工学類の初代学類長を務めました倉谷です。

いまから28年前、初めての社会工学類の卒業生に、私の手から、卒業証書を手渡したことを昨日のように思い出します。
社会工学類の卒業生が、社会で活躍しているのを聞くたびに、我がことのように思っています。

昨年から、倉谷賞を設立し、今年も3人の優秀な学業を修めた卒業生に、第2回倉谷賞をお渡しできるのを大変うれしく思っています。

今日も、卒業式に出席して、私の手から倉谷賞を渡したかったのですが、最近、いささか体調を崩しており、出席できませんでした。
夏には、筑波社工会イベントを兼ねて、今日の受賞者を招待した発表会を開催すると聞いています。そのときまでには、体調を回復し、受賞者の皆さんのお顔を拝見することを楽しみにしています。

思い返せば、60数年前に、フルブライトの留学生として、アメリカに渡りました。
そのときの飛行機は、ジェット機はなく、プロペラ機で、太平洋の島々に停まりながら、太平洋を横断しました。
そして、30数年前には、筑波大の社会工学類の創設のために、日本に戻り、諸先生方の協力の中で、諸君の先輩たちへの社会工学類の教育に取り組みました。

今日、社会工学の教育がますます、発展充実していると伺い、ともに喜んでおります。

これから、社会に、あるいは大学院に巣立ってゆく皆さんの、ますますの発展を祈って、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

2008年3月25日 倉谷好郎

以上が、初代社会工学類長からの言葉です。私は、3期生で経営工学専攻だった佐久間と申します。娘が大学生ですから、皆さんのご両親と同じ世代ですね。皆さんは、社会工学士を授与されたよいですが、私たちは、社会科学士だったと思います。

私たちが入学した時代は、「社会工学類」って何をやるの?とよく質問され、「数学と社会学を学際的に勉強するところ」とわかったような、わからないような説明をするのが一番簡単な時代でした。それから30年、諸先生方のご努力もあり、今は、社会工学、社会科学、システム工学などの言葉が各大学で普通に聞かれるようになってきました。

当初の社会工学類の理念から、少しずつ変化も遂げながら、尚、社会工学類の名前が残り、みなさまのような卒業生が社会に出ることを大変嬉しく思っています。

おととしの社工30周年記念に際し、発足しました筑波社工会は、社会工学類の発展にもっと力を注ぎたいという倉谷先生の強い意志に後推しされている、皆さん方の会でもあります。

今後の筑波社工会活動への協力をお願いし、皆さんの今後のご活躍をお祈りして、お祝いの言葉にさせて頂きます。

本日は、まことにおめでとうございました。